新建築家技術者集団

建築とまちづくり

2001年10月号(No.291)

■特集■共同作業所の計画を考える

 本特集では、障害者が生涯自立して生活できるための生産施設(共同作業所等)がどのような状況になっているのかをテーマにした。
 障害者のおかれている空間は、安全性、快適性、発達保障という視点からみて、まだまだ環境整備が十分でない面がある。障害者が生産に係わる施設は主に共同作業所であるが、認可施設と無認可施設があり、無認可施設の労働環境は快適とは言い難い状況である。障害者が労働に携わり、障害者自身が発達していくためには、障害者の目線に合わせた施設空間環境と施設運営整備が求められる。
障害者が施設に何を求めているのか、それに携わる運営はどのようにしていったらよいのか、施設を計画する時の設計者の視点は何が求められるのかを、各論考から探っていきたい。

(特集担当編集委員 進士善啓)

障害者の発達保障と建築設計
――施設づくりから場づくりへ
高橋 博久
無認可作業所問題とこれからの障害者福祉施設 福永 英司

リハビリテーションとノーマライゼーションの施設づくりを
――さつき福祉会25年の運動の経験

木津ひとみ
障害者施設計画の留意点と課題 内山  進
「大阪熊取町の共同作業所」について 伴  年晶
「わかくさ南障害者作業所」の計画 深津 保雄
「麦の郷」の“放っとけやん”施設づくり 杉山 誠一
■連載
《忙中閑》 自宅介護から地域介護へ 丸谷 博男
《建築運動史30》 80年代の状況と「新建」 本多 昭一
《主張》 ゼセッション建築とこれからの建築デザイン 竹山 清明
《家具とインテリアの近代3》 鹿鳴館の竹塗の椅子 中村 圭介
《イタリアの都市と空間3》 象徴空間としての広場 松岡 宏吉
《ワーク&ワーク新建59》 街角ふれあいビル 横田都志子
《面白かった本・気になる本》
延藤安弘『「まち育て」を育む――対話と協同のデザイン』(東京大学出版会)
尾鍋昭彦『町並みと建築』(みずほ出版)
《ひろば》 爽やかな感動 建築とまちづくりセミナーin妙高/拡大編集委員会開催/全国幹事会開かれる/ヨーロッパ近代建築を巡るツアー1ご案内
新建憲章(案)に対して寄せられた意見

 

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